太陽の家

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ブログ-施設長の部屋

2011/11/30
Thanks Given day・・・・・・

アメリカ合衆国の国民の祝日として、11月の第四木曜日がサンクスギブン又は、ターキーデイとも呼ばれる日がある。クリスマスまで一月という時期に、散り散りバラバラとなっている家族も、集まって盛大な食事会をする習わしである。通常は、食卓に七面鳥のローストがあがり、その家の長が、家族全員に公平に七面鳥を切り分けて、個々のお皿に盛り分けるのである。もともと、この風習はアメリカに開拓民としてイギリスから渡米した人が、厳しい環境の中、生きるために得た糧を神や近隣の先住民に感謝の気持ちを込めて、大きな食事会を開いたのが起源である。

 七面鳥は、鶏よりも体格が大きく、大食漢のアメリカ人には打ってつけの食材で、一昔前までは、薪をくべるタイプのオーブンで、半日ほどローストして、リンゴで作ったアップルソースと一緒に食べることが多いようだ。丸まると太った脂ののった七面鳥は、ローストする事によって、余分な脂があぶりだされ、元より淡白な肉質は、さらにあっさりとした味わいで、非常に美味しい食べ物である。もちろん、七面鳥の腹の部分が空洞(臓物が取り出されているので)となっているので、その部分にいろいろなハーブやスタッフィングと呼ばれる詰め物をして、肉と一緒に食する。これが各家庭の秘伝の味につながり、その家庭の味は、代々にわたって継承されている。まあ、今でこそ、日本の田舎でも七面鳥をスーパーで見かけることがあるが、僕の子供の頃では、七面鳥なんて手に入らなかった。それで、我が家では代々、チキンのローストを作って食べてきた。もちろん、スタッフィングも入れて、長時間ロースとする。そして、その時に出た脂をもとに、グレイビーソースを作る。

 感謝祭の宗教色は年と共に薄くなって、今では国籍、宗教に関係なく、全ての人が感謝祭をお祝いする。そのおかげで、この時期のアメリカは、全ての商店や行楽地などのお土産屋が休業する。だからこの時期にアメリカを旅行しても、精々ホテルくらいしか、営業しているところは無い程で、レストランさえ休業するために、有名レストランで夕食をと計画していても空振りに終わる事が多い。今から十数年前に僕の知り合いが、サンクスギブン ウイークに結婚する事となり招待を受けた事がある。日本から飛行機に乗って夫婦共に渡米したのだが、せっかくのアメリカ西海岸にきたのに、ホテルに缶詰め状態に近い、街に出ても誰もいない。お店は営業していない。とてもつまらない日々を過ごしてしまった事を覚えている。

 しかし、このThanks Givenの日本語訳は「サンクス ギビング」と表記されることが多い。まあ、間違ってはいないけど発音は「サンクス・ギブン」の方が正しい。11月、12月とアメリカ合衆国では、一年で最も大きなホリデーが二つ続くのである。この感謝祭、そしてクリスマス。アメリカ東海岸では、めっきりと冷え込む時期に、家族全員が集まって食事会を行う。マンネリとなりつつあるが、少子高齢化社会で核家族化が進み、老人の孤独死が問題となる現代社会。こんな慣例として残された風習は、とても意義ある風習である。チャールズ・ディケンズのクリスマス・キャロルではないが、金儲けに必死になって人間社会が憎悪と猜疑心で蔓延し、他人を信じられない今の殺伐とした社会に、一寸のほんのりと心温まる風習ではないかと思う。

2011/11/28
まだまだ東日本大震災の影響が・・・。

流石にマグニチュード9の巨大地震の後遺症というか、影響が日本全国で起きている毎日です。広島、北海道や福島でも震度4や5の大きな地震が、時折襲ってくるのですが、非常に恐ろしい状況が続いていますね。また、東海沖地震や東南海地震が危惧されながらも、この地方での地震発生回数は極端に少ないのです。嵐の前の静けさか?逆に中規模の地震も起きない、この状況が、大きな地殻エネルギーが蓄積されているようで恐ろしい。年寄りに言わせると伊勢神宮のおひざ元の三重県は、大きな災害には縁遠い!と言う人も多いのですが、このまま縁遠い災害であってほしいものである。

 さて、それはさておき、日本の国は小さな島国で、そんな小さな国でも経済力は世界第二位を誇っていた時代もあった。今でこそ、随分と落ちぶれてしまい、世界のトップクラスから脱落してしまい。ある意味、まあ、これが本来の姿か・・・!と夢の世界から覚めて現実を見てしまったような気になる。実際問題、経済大国として君臨していたころにしても、一般庶民の生活は先進国のそれとは、大きく隔たり、国民感情だけが報道に踊らされ、如何にも金持ちのような気分に酔い浸り、心良い優越感に踊らされていたような気分である。妙な優越感とトップクラスのうぬぼれが、バブル以降、リーマンショックで脆くも崩れ去り、今の評価は現実社会をそのまま正直に評価されているような気がする。

 しかし、お金は有る所には有る訳で、今では時の人となっているが大企業の会長がマカオのギャンブルで90億円近くを失った人もいる世の中。本当に金持ちは居るのですね!!(ちょっと嫌味・・・?)僕もラスベガスではカジノを楽しんだこともあるが、そこは小市民。せいぜい損しても1万や2万程度。一千万や1億なんて賭けることは出来ません。映画「華麗なる賭け」のスティーブ・マックイーンが好きと言う話を以前したことがあるけど、彼も今噂の大富豪の御曹司と同様、大金持ち。そんな主人公がギャンブルとして銀行強盗をはたらくと言う荒筋。大富豪らしく、マックイーンは、常にクールで堂々として窮地に際しても余裕の冷静さ!そんな彼を羨望の思いで眺めていたものです。カジノでは、大金を賭ける客を特別ゲストとしてもてなします。以前、僕がバイトしていたアメリカの造園屋さんの社長も、定期的にユタ州のリノと言う保養地のカジノに通っていたそうです。かれも大金を賭ける乗客の一人で、彼が訪れる時のカジノの対応が違うそうです。これは、その当時、彼とカジノに同行した友人と言われる人が実際に語っていた事で、VIP扱いってのは、素晴らしい。と言っていた。カジノ店に到着したその時から、雲の上を歩くような(要するに地に足がつかない状態)超スーパー特別なおもてなしは、彼を王様のようにもてなす様だ。痒いところに手が届く。求めるモノは、何でもそろえて準備できる待ち受け状態が帰るまでスタンバイされているそうである。もちろん、ギャンブルはポーカーだが、彼専用の部屋まで用意して、一般客は同じテーブルにつけないそうである。

 誰にも気兼ねせず、自由に王様を堪能して、その見返りとして大金を納めてくる。要は、大金で満足を買っているようなものである。そう言えば、最近、僕も介護職員の新人研修の場で、介護の仕事は心をこめておもてなしをすることと講義した。利用者に心をこめて王様気分を味わってもらい、その見返りとしての介護報酬を頂戴する。カジノと違って、サービスの質によって価格が変動することは無く、一定の報酬で良質の介護を提供する。今、時の人となっている御曹司が認知症になった場合、それこそ中途半端な今の介護職員の提供できるサービスの質では満足してもらえないのではないだろうか?世の中、全てが金?!いや、そればかりでは無い。その御曹司には、僕の力で定額で少ない介護報酬だけでも満足出来る介護をして見せるわい!

2011/11/25
デイサービス職員への約束

当太陽の家デイサービスセンターでは、日々の介護業務遂行の中で、職員のモチベーションを高めるために、ある目標を設定しました。この目標を達成したあかつきには、職員全員を東京への一泊旅行と初日の夕食を赤坂の高級レストランにて、プライムリブをプレゼントする事とします。プライムリブとは、アメリカ風ローストビーフの名称ですが、ワインを飲みながらプライムリブを食べて、その後は六本木にてお酒を飲みましょう!と言う企画です。

詳しくはフロアー長に聞いてください。

ブログで発表した以上、約束は守ります。

  太陽の家  施設長

PS. グループホームの職員には、同様のプライズを企画いたします。グループホームの場合は、全員が同時に参加するのは困難ですので、その点をクリアー出来るモノを考えます。

2011/11/24
リハビリテーションの必要性とその意義。

うちのデイサービス利用者の皆さんと紅葉狩りに出かけた時、紅葉していないモミジの木の下で過ごす老人たちの姿は、「動く」動作に苦痛が伴うような雰囲気を感じて、加齢による運動機能の喪失の速さに改めて驚きを隠せなかった。普段、デイサービスに通ってもらう場面での歩行に、それ程の変化がみえないのは、移動距離の短さからか、一年の期間の変化は全くと言ってよい程見えない。それが、あのような広場において、老人たちの行動は、まず座れる場所を探す。それも車を降りた場所から近いところに。そして、その場所から動こうとはしない。その理由として、転倒が恐ろしい。動く動作は疲れる。気力が無い。同時に興味もない等、複数の理由をつけて座ったままでいようとする。 介護の基本に、その人を中心に置いた介護が求められる今、私達健常な者にしてみれば、「だから筋力低下がおこって歩けなくなるのだから・・・・」と言う理論が出現する。でも、その人の意思として動きたくは無いのだから、無理に強制しても・・・・と言う心の中で葛藤が始まる者もいる様である。

 確かに、本人の意思で座っていたい。のは事実だが、紅葉狩りに出向いた目的を利用者には説明しているはずだ。紅葉狩りは、単なる見物だけの目的ではなく、そこの現場で足腰を鍛えることも二次的目的として含ませている。それを理解したうえでの外出行事ならば、本人の意思もへったくれもない。空気の澄んだ、心持肌寒い屋外で、それも紅葉までもうしばらく時間を要するモミジの木の下で、動いて、歩いて、活動して、普段、手すりにつかまりながら、辛うじて歩ける程度の距離しか移動しない生活から抜け出して、ここの足場の不安定な公園で、思いっきり足腰を伸ばしてもらえるよう支援すべきである。

 リハビリテーションの意義は、その人の在宅生活を健康に出来る限り長く継続できるよう機能を訓練することである。個人の気持ちの中では、年老いてまで筋トレ何ぞしたくは無い。それよりはテレビをみてノンビリと暮らしたい。と言う意識が働くわけだが、その希望を丸のみして、好きなように暮らしてもらっては、最終的に本人の生活に大きな支障をきたすこと。それにより、将来的には自分の思い通りの活動が出来なくなること。その辛さを考えてもらえれば、リハビリへの参加意欲も増すのではないか?!と考えている。介護職員の多くは、研修等で教えられたとおりの支援を行おうとする。しかし、それも、時と場合によっては、無視して、もっと広い視点で対象者を見ていく必要性があると思う。

 デイサービスにおける外出行事は、単なる気分転換を唯一の目標としている訳ではない。と言うことさ!

2011/11/23
うちのペット達

我が家のミニチュア・ダックスフンド達は、結構な年齢になってきた。知らず知らずのうちに年を重ね、一番上のお姉ちゃんは11歳となる。人間で言えば妙齢のお婆さんである。その下の二女は、上の姉ちゃんから半年遅れで生まれてきた。同じ母親を持つ実の兄弟である。それぞれ個別のキャラクターを持ち、それなりに自分自身をもっている。若干、妹の方が気が強いのか、今でもお姉ちゃんのオシッコした場所に、必ず上乗せするように自分のオシッコをかける。相手の匂いにかぶせて、自分の臭いを付けるわけだから、「自分の方が力強いよ!」と言う自己表示なんだろう。

 そんな二女が最近視力障害が出始めている。家の中や屋外でも、自分の顔をモノにぶつけることが頻繁に起こっており、最近になってアニマル病院を受診した。結果、ダックスフンド特有の目の病気で、次第と視力を失っていく病気だそうだ。特効薬らしきものもなく、手術をしても回復の可能性は低いらしい。しかし、只指を加えて視力喪失を待つだけも嫌なので、獣医師に対策を聞いた。先生曰く、サプリメントを与えて失明までの時間を暮らせる程度しか残っていないと言う。一日二食の食事のたびに錠剤を二錠与えているが、今も状態は欲はなっていない。犬は人間と違って痛みの訴えが少ない。また、諸症状の変化に対しての訴え自体が少なく、飼い主が状況をみて判断してあげなくてはならない。普段からの様子を観察する中で些細な変化をくみ取り、対応を決めてあげなければいけない。

 これは、認知症の爺さん、婆さんに接する時と同じで、相手の訴えを待っていては、何事も手遅れになってしまう。認知症の方々も痛みを訴えない方が多い。特に認知症症状の悪化と比例して、言葉を発することが減少していく。こんなケースでは、そばに居る者が、その人の様子観察をするどく実施(要するにアンテナを高く上げるとい言うこと)しなければいけない。普段の様子との比較が重要であり、その人の元気な姿、健康時の様子を知る事から始まる。最善の時の様子と比較すると、何かが違う。その気付きが重要なんである。

 うちのペット達も食事摂取量や便の量や質、色、回数、水分の摂取などを総体的にみて、いつもと違う点を察知すると、その都度、詳しく様子を記録して、その様子を専門医に伝えて原因を追及している。人間は健康な時ほど、「ゆるぎ」が多く、一定の決められた動きを行わないと言う。逆に病気や機能が低下したときこそ、同じ線上を通りぶれが少なくなる。簡単に言えば、死ぬ時期が近くなるにつれ、生命維持活動の振幅が小さくなっていく。と言う訳である。

 私達の健康は、非常に微妙なバランスを保ちながらキープされている。特に高齢者ともなると、それは繊細なガラス細工のようなもんで、それこそ簡単な衝撃で壊れてしまうほどか弱きものである。そんな超、超フレキシブルな人間。どう言う風に支援して行くのか、声がけ一つにおいても、非常にきめ細やかな神経を要求される。相手の様子を観察し、その変化を組みとる。これが、我々高齢者を介護するスタッフには求められているのである。

2011/11/22
紅葉(?)狩り・・・・・・

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今日はデイサービスの外出行事、「紅葉狩り」に出掛けた。昨年同様、亀山公園までドライブしたが、昨年と比較しても今年の紅葉は遅れているようだ。今日の亀山公園、紅葉と思しきものは大きな木の上部だけ、残りの大半はまだまだ紅葉が始まっていない。とても残念な結果となってしまった。そもそも、事前リサーチなく紅葉狩りに出かけるか????と言う疑問に浮かんでくる。総勢21名のご老体を車4台に分けて、出発。ご老体を乗せている関係から、思うようなスピードを出せない。ノロノロ運転で、おまけに州台の車を引き連れ、ムカデのようにつながりながらの大行進。同じ方向へ走るトラック野郎には、大変な迷惑をかけながら、まずは安全第一。太陽の家を出てから30分を越えて、そろそろ45分になろうと言う経過時間の元、なんとかスムーズに亀山公園の一番トップになる広場に到着。みなで、緑色にそまるモミジの気を眺めながら・・・・「ちょっと、早かった!なあ~」と落胆の言葉。まあ、確かに、紅葉には程遠い。昨年も同じような時期に訪れたが、昨年は全体のモミジが真っ赤に染まっていた。

まあ、それでも、利用者のみなさん、それぞれ久しぶりの外出に笑顔。楽しそうに済んだ空気を体いっぱいに取り入れていました。

2011/11/21
寒いですねぇ~

寒さが一段と厳しくなってきました。これって、徐々に寒さが厳しくなるからまだしも、これが一日二日で急激な気温変化が訪れると大変! それこそ、年寄りは全滅!みなさん風ひいて、肺炎起こして死亡という結末に繋がってしまいます。それでも、ここのところの異常気象現象は、この気温の変化が激しく、一日で10度近くの温度差がみられる時もあります。室内で汗かいて、外に出た途端に体が冷やされ、風邪をひいてしまう。年寄りの風邪は、半数以上は接触する人からの感染が主です。デイサービスの職員さんも、観戦ルートの中に含まれています。年齢を重ねて年老いてくると免疫力や回復力が低下して、ちょっとしたことでも高熱を発したり、肺が炎症を起こしたりと大きな病気に繋がり易いです。職員自身の体調管理は、職務に穴をあけるから注意すると同時に、利用者の爺さん、婆さんに風邪をうつしてしまうことになるので、慎重さを要します。

 若い職員さんは、仕事だけではなく遊びもフルパワーです。時間に関係なく深夜まで遊びます。僕も若い頃は徹夜を続けても平気でした。徹夜した眠気を払いのける為に、早朝からテニスの壁打ちをやって汗をかいてシャワー浴びてから学校に行ったもんです。でも、この歳になると睡眠不足は、そのまま高血圧に繋がり、脈拍の増加につながり、とても危険です。だから、そんな若かりし頃の栄華は、跡形もなく、単なる初老のオッサン化してしまうのです。しかしね、僕の自慢は、睡眠不足でも学校は休みませんでした。寝ぼけ眼で授業に集中できたかどうかは別として、とにかく教室に入り、先生の言葉に聞き入っていました。そして、疲れた体をひきづって、その夜、また再び遊びに行きました。若い頃の恥ずかしい姿です。決して自慢話にはできません。

 この太陽の家でも職員さんは若い人が多く、それぞれに家庭も持っています。彼女達も、自分自身のストレスを発散するためにも違った環境でリフレッシュする必要があります。時として、リフレッシュのつもりが羽目を外しすぎて、翌日の業務に支障をきたす場面もあるようです。私達、福祉を実践する者にとって「自律」と言う言葉は重要な要となります。自律とは、自分自身を律することが必要です。要するに自分自身をコントロールする強い精神力が求められています。自分をコントロールする生活は、確かにストレスフルな生活です。そこまでストーイックな自分になるには、かなりの精神力が必要ですが、そんな厳しい状況を作り出す厳格な自律ではなく、もっと単純に、自分の目的、目標に向けなるべく回り道にならずとすむように、自分自身を律した行動を心掛けること。そして、自分が守らなくてはいけないモノを守る。

 太陽の家の職員さんの最終的な幸福を目指して、僕も努力しますが、皆さん自身もそれなりに努力をしてください。そして、お互いを高めて行きましょう。(今日は、とても模範的なブログになってしまいましたへへへへ・・・・・)

2011/11/17
忘年会シーズン到来!

今年も、あと少しで終わろうとしています。一年がとても速く過ぎさっていきます。今年は春先からとても大きな非常事態を経験し、この世の終わりを意識した一年でした。辛い日々が続く中、なんとか生き延びた気がします。福島、宮城、岩手の人々の生活を考えても、とても辛い一年だったと思います。来年こそは明るい年に変えれるよう祈りたい気持ちでいっぱいです。毎年、忘年会と称して食事をしたり、酒を飲んで一年の労をねぎらうのですが、毎年毎年、義務のように集まっては宴をひらく、この悪しき習慣。年の瀬の習慣として、ただ単に集まって無礼講と叫びながらも気を使い、会を盛り上げようと必死になる。こんな忘年会なら無い方がましである。忘年会はただ単に酒好きの輩が浴びるほど酒に浸れる恰好の機会だけで終わらせない。そんな忘年会を今年は実施したい。

 そうこう言いながら、三重県のグループホームや小規模多機能事業所が所属する協議会でも例年通りの忘年会を企画している。この忘年会も糞である(言葉がきたない・・・・お下品な!) 僕も主催者の一人として何年もこの会の忘年会を引っ張っている。過去には鳥羽のホテルで泊りがけで開催したり、鈴鹿サーキットを使ったりと色々な場所をお借りして忘年会を行ってきた。しかし、これがまったく面白くない。その甲斐あって(?)年々参加者は減っていく一方。125の事業所が加盟する団体でありながら、忘年会への参加者は2割程度。最近では一割と少しの参加者だけの忘年会が続いている。なぜ、それ程面白くないか?それは、参加者が忘年会自体にメリットを見いだせない企画だからである。集まって飯をくう!それだけ! 集団で一緒の食事をするだけでは、わざわざ高い会費を払って、美味しくもない食事を食べに行こうと言う気がしないのはわかるような気がする。

 しかし、私としてもそんな会の忘年会の衰退を手をこまねいて継続してきたわけではない。色々な趣向をこらしてきたつもりだが、ところがドッコイ、協力者が居ない。支援者が居ない。すべて一人相撲である。皆さん、お行儀よく食事こそしても、緊張の糸を切ろうとしない。会合で会って話をする延長線上の忘年会である。当たり障りのない話ばかりでは、誰ともお近づきにはなれない。そんな面白くない忘年会には、今年こそはおさらばしたい。ちょうど幸運なことに、今年は当会にも若手の委員さんが活躍してもらっている。この若手の力を借りて、何とか場を盛り上げたい。酒が入らなくても良い。もう少し気持ちを開放できるような場にしたい。そして、本当の意味で一年の労だけでなく、ひょっとして個々の人々が持ってしまっている「わだかまり」みたいなものも吐き出して楽にしたい。切にそう願って止まないのである。僕のブログを読んでくれるか知らないが、広報委員の皆さん、研修員の皆さん、兎に角、今年の忘年会は、気楽に、気さくに、楽しめる場を作りましょう!

 と地域密着型サービス協議会の会員さんにも語りかけるようにしながらも、実は太陽の家のスタッフにも同時に思いを伝えているつもりです。本当に無礼講だから、同じ土俵で楽しく酒を飲んで食事して、みなで介護の苦しさ、難しさを分かち合おうではありませんか? ぜひ、今年一年の垢を落として、みなで本当の意味の新しい年を迎え入れる様、協力してくださいね。

2011/11/17
認知症介護新人研修を終えて

 私の所属する三重県地域密着型サービス協議会の主催する研修に時々、講師として参加する機会が多いのですが、昨日は認知症介護に不慣れな新人さん(実際の多くは2年、3年の歴を持つ人も多かった)を相手に、「認知症高齢者への接遇」について一時間半の研修を行った。一時間半話をする事になんら苦痛も緊張も無いけれど、一番嫌なのが自分の事業所職員が一番前の席に陣取って聴かれる時。 なんだかお尻がムズムズすると言うか、彼らは僕の普段の姿を知っているだけに、別の意味の緊張感が体中に走る。 僕としては、彼らが何と感じようが、それはそれと割り切って対応しているが、何処か心の隅に、自分の講義内容にやましいところがあるのか?それとも、罪悪感か?・・・・・まあ、嫌な汗をかく!と言うところだろうか・・・・・

兎に角、それはそれ、一時間半をこなして、自分の責務を完了させたのです。毎回、僕が研修を担当する時に思う事は、会場にいる参加者全員が、色々な事を感じ、考えてもらえるような研修にしたいと願っているわけなんです。研修会場の最前列に立って、参加者の顔を見ながら講義を行うと、結構、参加者の反応がみえてしまうのです、まだまだ未熟な自分ですから、中には数名の人が目を閉じてしまう状況も見えます。「彼は、俺の話に興味をもってないな~」と見受けられる受講者もいます。聞きたくない奴は帰れ!と叫びつつも、そんな言葉に正直に反応して帰るものもいない。中途半端と言えば中途半端だが、僕の存在がそこまで思われていないと言う証かもしれない・・・としょぼくれる。

僕の恩師に田原教授と言う先生がいました。今は、大学を去られて本業の医学を突き詰めて見えるのですが、その教授の授業を受けている時に、ある生徒が立ち上がり、先生の独断的指導を批判したことがあります。その時に、その教授が言った言葉が非常に力強く関心した事があります。先生は、その生徒に講義を受ける側の姿勢と教える側の姿勢を批判することはひかえなさい!と叱りました。私達生徒は、その時に受講する先生の考え方、教育方針まで立ち入って批判することは、いくら自由な世の中であろうと生徒の側は一歩下がって教えを請うべきだと考えています。そして、自分の考え方と格差がある場合は、それはそれなりに受け入れて、自分の考え方とは違った考え方として整理すれば良いと考えています。社会には単一的思考だけではなく、いろいろな考え方や見方があって当然です。たとえそれが、マイナスの考え方であったとしても自分の中で消化する力が求められているのではないでしょうか?と僕は考えるのです。それと、前に書いたように「受講したくないものは出ていけ!と言った女性教授の言葉に、実際に教室を出た生徒もいた事を経験しています。この教授はスエーデンの福祉を研究している先生で比較論を担当してました。とっても厳しい先生で、僕はそれなりに好きなタイプの講師です。そんな教授の講義のしょっぱなから、自分の想像と現実の違いに即、反応して席を立つと言うのも如何な物か?と首をかしげたくなります。まあ、これが大学と言うものかもしれませんが、あまりにも頭の固い生徒が居ることに疑問を持ちます。何のために学ぼうとしているのか、どう言う観点で講義をとらえ受講しているのか・・・・?これが、一般的な社会の縮図として、私達は受け入れなければいけないのかもしれませんが、そう考えると生きると言う事は難しいものですね!

しかし、僕は100%とは言わずとも、受講者の大半が聴き入ってくれるような講義を目指したいと考えています。途中で眠くなるような繰り返しの言葉は排除し、常に新鮮な感覚で聴いてもらえるような情報を織り交ぜて研修を進めたいと考えています。今回の研修では、パワーポイントを使って講義を行いましたが、この資料作りの前に自分なりの考えと講義の道筋を文章にまとめてから資料作りに着手しました。文章と言っても、A4用紙に4枚程度の概略をまとめ、その流れに従ってパワーポイント資料を作成しました。ここで、僕なりのミスがあったのですが、挿絵まで気が回り切らなかった点です。挿絵と言うのは、影の協力者的存在で、その挿絵によって受講者の想像や連想を促し、くだらない話にも一切れの清涼剤のよな役目を果たすのです。そんな挿絵をネットで探しながら、利用させて頂いたのですが、その挿絵検索に時間が不足気味で、適切な物を入れることが出来なかったのです。これは、次回の研修には十分な判然と共に改善を要する点となりました。

また、講義のスピードです。元来、僕は話に熱が入るにつれ早口になってしまうのですが、今回の研修でも口角に泡、機関銃のごとく話を進めてしまった点が反省されます。もう少し、十分な間をとらないと、聴いている側も聞きづらい。そう反省してます。まあ、僕にとって研修を担当すると言う事は、自分の熱意、熱い思いを広げていくためのツールと考えています。そして、研修を行いながら、その準備段階で自分なりの学びも積み重ねています。言ってみれば、他者に研修を実施しながら自分自身も勉強をさせてもらっていると言う一石二鳥な、学びの場として活用していると言っても過言ではないでしょう。まあ、いずれにせよ、さらなる発展性を求めて自分を磨いていくことに変わりは無いものの、講義を行った当日の夜は、その日の反省事項が頭の中をめぐりめぐって熟睡できない夜を過ごすのです、研修を終えてギルティーコンシャスに悩まされる講師なんているのかね~って、自分の小ささに笑えてきます。

2011/11/11
時事通・・・・?今の日本の現状くらいは知っておこうよ!

今日、昼ご飯を食べながら職員と話をしていた。

「ねえ・・・TPPは賛成?それとも反対?」と問いかける私

「・・・・・?」と職員。

「・・・・・消費税の話ですか・・・?」

まったく質問内容が通じてない。もちろん、女性だから日本の時事に関して暗くとも仕方ないかもしれないが、少し残念な気がする。昨日、オランダでは、1973年のオイルショック以降、電力供給を原子力に頼る機運がおこったが、それを阻止した運動家が女性であると言う事を報じていた。国の施策を阻止したと聞くと、ゲバ棒にヘルメットまたは国旗を振りかざして民衆の先頭に立つジャンヌ・ダルクのような女性を想像するが、オランダのそれは、そんな過激な活動家ではなく単に一女学生であったのです。自分の知らない事を充分に納得がいくまで国民全体で学ぶ期間を設けてほしいと言う要望が発端となり、政府を動かしたようです。そして、オランダは原発に頼らずに電力供給を風力発電にシフトしたということでした。

 この国に暮らす民が、国の施策に視線を向けずに興味も示さない姿は恐ろしい。どう言う方向に祖国が向っているのか考えることもなく、全てを他人任せにすることは、とても恐ろしいと思いませんか?僕は、自分の暮らす国に誇りを持ちたいし、他国の友人たちにも自慢したい。でも今の日本を自慢出来る点って無いに等しい。友人たちは、こぞって日本の将来を案ずる意見が多い。これでは、日本人がグローバル社会で物おじなく発言できるわけがない。こんな世の中は、政治家にとっては非常に都合が良い。政治家に都合が良いと言うより、公務員(官僚)に都合が良い。何でも自分達の少数意見が抵抗も無く採用される。我々国民は、決定された事項にただ単に黙って従うだけ・・・・恐ろしいでしょう!

 だから、もう少し、その日のニュースくらいは確認して、今の日本の現状くらいは見ておこうよ!と言いたい。


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