夏になると一段と騒ぎ出すのが夜間の若者たちと暴走族ですが、今日は若者が施設裏の駐車場で打ち上げ花火をやっています。それも、面白半分に打ち上げ花火を横方向へ撃っています。火花の先は駐車場の壁をバウンドして、隣の駐車場に停まっている車にあたっています。
注意すべきか否かで迷うところです。最近の若者は逆切れが多く、その逆切れの度合いが殺人にまでいとも簡単に及んでしまいます。殺されたり怪我したりしたのではバカバカしい!という結論になり、もう少し見守ることとしました。
夏になると、花火やバーベキューは、夏の風物詩ともいえるアイテムであり、花火はコンビニでも簡単に購入できる品物です。ちょっとした軽はずみな衝動で、悪気はなく始めた花火もいろいろと危険な要素を含んでいることを認識できないのが若者です。私の子供のころも同じように、少し考えれば予測できたのに・・・・という失敗は多くあります。
ただ一重に大きなトラブルに発展しないよう祈るばかりです。
さて、アメリカ合衆国、特にカリフォルニアでは州の法律で7月4日の独立記念日以外は一切の花火を禁じているのです。カリフォルニアには世界的にも大きな中国人街が在り、中国人の祝い事に花火は不可欠な物です。そんな中国人たちもルールは守ります。当然、違法ですから警察のお世話にもなりますから、賢明な中国人は花火はおこないません。
話は変わりますが、僕は学校出てから企業に勤務した経験があります。その会社の仕事で一年間をアメリカ合衆国中部のネブラスカ州リンカーン市に暮した事があります。このリンカーン市は農業の盛んな街であり、ネブラスカ州の州都でもあります。ここの面白いルールに日曜日はお酒の販売ができないと言う約束事があります。お酒を飲むことは自由ですが、お店で販売も、酒場で販売することもできません。呑み助は、偶然にも買い置きのお酒がない場合には、市外へ、隣の市まで買いに行かなければならないのです。非常に面白いと思うのですが、これもある種の規制ですよね!自由の国、アメリカと言いながらも、結構規制に縛られているのですね。
認知症になる原因疾患は多数あります。アルツハイマー病、ピック病、びまん性レビー小体病、皮質基底核変性症、進行性核上性麻痺、脳血管障害、脳炎、エイズ、プリオン病、脳腫瘍、多発性硬化症、慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症、甲状腺機能低下症、アルコール依存症、ビタミン欠乏症など
そして、認知症には、いろいろな症状があります。
物忘れ(特に直近の物忘れがひどい)、判断力の低下、見当識障害(ここは何処、今日は何曜日が分からない。極端な場合、息子や妻のことも理解できなくなる)、失語、失行、失認等があります。これらの症状を認知症の中核症状と言い、上に記した原因疾患により脳の認知機能が障害されておこります。
そしてこれら中核症状に本人を取り巻く環境や人間関係などが大きく影響を及ぼし周辺症状と言う症状の出現があります。周辺症状には、せん妄(急に騒ぎ出したりする)、幻視・幻聴(実際にないものが見えたり、聞こえたりする)、物盗られ妄想(財布や物を盗られたという)、焦燥(いらいらして落ち着かない)、心気(必要以上に身体の具合を気にする)、異食(食べ物以外を口に入れる)、不眠(昼夜逆転現象)、徘徊、過食(目の前にあるものは何でも食べてしまう)、外に出て行こうとする、入浴や着替えを嫌がる、抑うつ状態(自殺願望)など
この周辺症状のために認知症介護が困難と言われる所以です。認知症の周辺症状の緩和には、その人の周りの環境を整えたり、専門的な知識を持って適切なケアが行われることでかなりの部分で安心して生活することができるようになります。
私たち太陽の家では、この専門知識をもって認知症高齢者の毎日の生活が安心できる環境に整備し、安定した暮らしを送れるように支援しています。
例えば、記憶に障害があって、外出ばかりを繰り返す高齢者には居室に閉じ込めてしまうことは逆作用です。興奮が高まり、暴れだしたり精神的に錯乱したり時には自殺にまで追いやることもあります。この場合、外に出なければいけない潜在的な意思が存在します。専門職はこの隠れた目的を察知し、その目的を別の形で達成させ外に出る必要性を元から解決します。
また、不眠に際しては、少しづつ日中の活動域を拡大するように仕向け、昼間はベッドから離れるように努めます。日中の散歩や家事や趣味の活動を増やし夜間の安眠へ誘います。もちろん、他の疾患があって日中の活動を増やしすぎると困るケースもあります。そのような場合は適度な休息を設けながらも、活動を促すようにします。
一番対応に困る症状に物盗られ妄想があります。記憶に障害を抱えるために、自分が整理したことを忘れてしまい、他人のせいにすることがあります。物が無くなったと言い出したら専門職は本人と一緒に、その物を探します。大半の場合は一緒に探すと探し物は出てくるのですが、物によっては直接ゴミとなって処分される場合もあります。そのような時には、正直に紛失した事実を話します。この時に、相手を敬い、丁寧に話しかけることが重要です。相手を説得するのではなく納得していただけるように努力します。
認知症と言うだけで、人間性も喪失した単なる動物扱いされることもあります。しかし、認知症患者には依然と同じような喜び、悲しみ、楽しさや怒りを感じることは残っています。介護者の感情の起伏に反応して腹を立てる認知症高齢者が居ても不思議ではありません。
私たちは、認知症を患っているとしても、その人の人間としての尊厳を守り、人間らしく対応することで問題行動と言われる周辺症状の緩和に努めています。