昨夜は、結構早めに床に就いて、そのまま電気とテレビを点けっぱなしで寝てしまった。
夢にうなされて、目覚めたのが深夜の二時半頃。
奇妙な夢だった。
私が幼いころに育った実家の夢を見ていた。
夜の戸締りをしていたのが、古い建て替え前の実家の裏口だった。
うちの実家の裏口は、田舎の農家の家で土間続きの台所があった。
子供の頃の田舎の家ってのは、満足な施錠すらない
引き戸に一本の棒でつっかえるだけの簡単なものだった。
僕の見た夢は、そのような扉につっかえ棒を必死で押し付けているにもかかわらず
隙間だらけの扉では、逆に細い竹でつっかえ棒を外からでも外すことができる状態で
そこを必死になって戸締りしようとしているところで夢から目覚めた。
5分前の記憶はないけれど、50年前の記憶は健在!と認知症専門医が言っていたが
まさしく、その通りで、50年前の我が家の間取り、戸締り方法が
そのまま鮮明に蘇っていた。
もちろん言っとくけど、扉をつっかえ棒で止めると言うやり方は事実だけど
隙間だらけ!と言うのは少々、誇大な表現だ。それ程の貧素な家ではなかったが・・・
とにかく、昔の在所の家ってのは、隣近所すべてが、家族のようなもので
村人は個人の情報を、家族のごとくによく知っていた関係がある。
だから、日中に鍵をかけなくとも、泥棒知らずの世の中だった。
夏は暑いから、出入口は網戸にして施錠なし!
誰もが簡単に家の中に入ってこれる環境があった。
そんな古い時代を思い出し、夢にまで出てくる。
何がきっかけとなって、そのような夢を見たのかが不思議で
今朝がた二度寝して起きた以降も、はっきりと夢を覚えていた。