うちの通所介護を利用されている方でお一人の男性高齢者
認知症を患い失語症を発症
全く言葉を話せない状態である。
意思の疎通もはかれてないように周囲には思われている。
通所介護の送迎時にも、通所介護滞在中も何も問題なく過ごされている。
ただ、当初より家に帰りたいのか、一人で立ち上がり玄関口に歩かれる。
当初はかなり頻繁に立ち歩くものだから、職員も毎回後を追うこととなる。
最近ではめっぽう徘徊(あえてこの言葉を使わせてもらうが・・・)は減少した。
その理由として、少しは環境に馴染んだ。
次に職員は本人が一人でできる活動を提供している。
職員の顔にもなじみが出来て、周囲に関して安心感が形成されようとしている。
時間はかかるが、地道な接点を増やすことが先決。
あとは、言葉を失っても、全ての能力を喪失したわけではないので
その状況を理解し、適切な接遇を心掛けることが求められる。
子供扱いしない!特に幼児言葉で話しかけない!
言葉が出ないから、その人の前でその人の感情を度外視した発言等に配慮すること。
認知症であっても、その人の感情や気持ちは以前同様残っていることを
介護にあたるものすべては認識しなければいけない。