これは僕の様な介護に携わる者が言ってはいけない言葉だろうけど
高齢者の介護には金がかかる。
グループホームなど経営していると
色々な方から言われる言葉だ。
高齢者の介護に金がかかると言うよりも
日本の社会は高齢者には住みにくい社会なんだとつくづく思う。
認知症となってしまう高齢者の数も増える
認知症でなくても要介護者となる日本人高齢者が増える。
65歳をこえて生きるのは、非常につらい社会がここにある。
国民皆年金制度と言いながら、国民年金だけでは老後の生活は営めない。
イギリスや東欧の福祉先進国を見習って保険、年金制度を構築し
介護保険制度まで創設し、今や公的サービスだけでなくインフォーマルなサービスまで使わないと
支えきれない老人社会となってしまった日本。
かたや8050問題と危惧される一部の親の年金で生活する無職の子供たち。
一生懸命働き、少ない所得でも必死になって親を支えようとする者もいる。
こんな不道理な社会に少し息切れがしてきた。
死なない年寄りに更なる延命を施し
本人の意思に関係なく人口蘇生を行う。
命が救われているのか、人間としての尊厳が無視されているのか
本当によく分からない社会である。
人生は一度。これっきりの命。
どうやって始め、どうやって終わるのか・・・
少 し日本人のええ歳の人たちは、一度考えてみなきゃ!!
フランク・シナトラの『MY WAY』 を聞いてみてね。