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ブログ-施設長の部屋

2019/2/11
昭和、平成の時代は幸せな時代だったか?

太平洋戦争を未体験の自分が昭和の半分を過ごし、平成を終えて

新たな元号を迎えようとしている。

棒の祖父は明治生まれで、父は大正生まれの人だ。

爺さんは親と一緒に三人の兄弟でアメリカに移民した

初期の移民家族である。

同じく移民でアメリカに居た婆さんと結婚し、

生まれたのが僕の父だ。

父が9歳の時に儲けた金をもって家族全員が日本に帰国。

そこで父と母が結婚し、生まれたのが僕である。

父は太平洋戦争前に日本に帰ってきていたので

戦争では日本海軍として徴兵され、広島の方で兵役の予備軍として

訓練を受けている最中に終戦を迎えたそうだ。

おかげで戦死することもなく、鈴鹿に帰って来た。

戦後8年がたって、僕が生まれた。この時にも父は二重国籍で

日本とアメリカの両方の国籍を持っていたが、日本軍として

徴兵されたことで、アメリカの国籍は失った。ちょうど僕が

小学校に入るような頃に、アメリカの国籍を再申請して

アメリカの大使館に行ったりしていたそうだ。

その頃の鈴鹿市は、まだまだ古い日本の田舎町で

僕の通った小学校など木造二階建ての 建物で

先生に言われて、布袋の中に炒った米ぬかを詰めたもので

床板や階段を磨くのが掃除の一つの作業だった。

米ぬかの脂が、床板に適度なワックス効果を与え

磨くと床が光りだす。そんな時代だった。

また、高岡から木田町へ鈴鹿川沿に

関西本線が亀山方向へ蒸気機関車が走っていた。

高岡の山の途中に関西本線の真上を渡る橋があって

そこで記者が通るのを待っていると

真っ黒な煙を吹いてSLが、橋の下を走っていく。

ボンネットバスがところどころ未舗装の国道を

走っていた時代である。

今でこそ、一家に何台も自家用車がある時代だけど

あの当時に、車を持っている家なんて医者か 地元の名士くらいで

大衆の乗り物は、良くってスクーター程度。

うちの家も大衆の一家だったんのでスクーターと自転車。

大きなものを運ぶのは牛車。其のまま字のとおりで

牛が大八車を引いてあるく。だから、のんびりしたものだ!

牛の歩くスピードなんて、人がブラブラ歩く程度のスピード。

移動にかかるスピードは、今からは想像できない速度であるし、

その分、移動できる距離もしれている。

必然的に生活圏と言われるエリアは小さい。

なにせ、そんな頃の三日市や平田町は、

今でいう亀山とか四日市のようなもの。

町と町の間がしっかりと別れている。今は民家が町の境界線まで

びっしりとつながっているが、その当時は在所と言われる集合体が

畑や田んぼで囲まれ、その先に隣町が存在した。

これが昭和の30年代の地元の姿、

そして、この10年後、昭和40年代になると急激に社会が変化し始める。

テレビ、洗濯機、冷蔵庫などの電化製品が普及し始める。

時代の変化と共に、生活が変化していった。

移動手段がバスや電車、自家用車の普及によって早く、楽にできるようになった。

この頃、親父が東山動物園に家族全員を連れて行ってくれた。

婆さんや爺さんも連れて、子供二人の6人が名古屋まで日帰りで

行って遊んできている写真が残っている。

あの頃は、親父を先頭に家族それぞれの役割が存在していた。

父親が絶対的な権力を握っていた。

僕の父も非常に厳格な人だったし、僕もよく殴られた。

父がNO!と言えば、絶対にNO!だった。

悪いことをして叱られ、そしてパンチを食らう。

その当時も今も、僕は親が子供をしかる時に

拳骨で殴ることをDVとは考えていない。

もちろん、意味もなく感情で殴るのは許せないが

躾の一環として殴ることに否定はしない。

まあ、今回は虐待の定義についてはこれくらいにして

もう一度時代の変化について話をもどそう。

昭和って言うのは、戦争で荒れ果てた日本が

高度経済成長の波に乗って、平成の礎を築いた時代。

何もない時代から、ものすごいスピードで人が豊かになり

モノに溢れた時代。

今や、家庭の中で当然のように蛇口をひねればお湯が出る。

スイッチを押せば、決められた時間にご飯が炊ける。

自分専用の車があり、自分専用の電話を常に持ち歩ける。

好きな時に、好きなものがコンビニで買って食べることができる。

物質的に日本も欧米諸国と同じくらい恵まれている。

お釣りのこない便所。(こんなの今の若い人には理解できないわ!笑)

僕の子供の頃と比べれば、今の社会は超便利だし、清潔!

でも、時々、そんな不便で暗い昔の生活が懐かしく思える時がある。


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