親父が使っていたミニ・耕うん機がある。
畑の土を耕すにはちょうど良い、手ごろなサイズの耕運機だ。
本当に暇に任せて軽微な農作業を行う程度に使っているから
エンジンを回すことも月に一回あるか?ないか!
エンジンってのは、回し過ぎも良くないけど
放たっらかしもエンジンには良くない。
この耕うん機は、スターターをひもを引っ張って
その時の回転でエンジンをスタートさせる。
バッテリーも、セルモーターも付いていないシンプルな構造である。
この寒い時期には、チョークを開けて、ガソリン比率を上げてから
エンジンスタートを試みる。
普通、調子よいエンジンは、このチョークの開閉次第で良いはずなのに
今回ばかりは、エンジンのガソリン燃焼にまで行きつかない。
この紐を回してエンジンをスタートさせるのは大変で、
結構な力とタイミングが重要となる。
この行為を数回繰り返しているだけで息が切れる。
エンジンの燃焼につながらなく、シリンダーの中に
ガソリンが充満しすぎて、プラグがぬれて
たまに着火するも続かない。そして、溜まったガスに
引火してバックファイアーをおこす。
まあ~、この耕うん機をスタートさせるために一時間程
悪戦苦闘した。結局、エンジンはスタートするものの
耕うん機のローター回転で、エンストを繰り返した。
この無駄な労力のおかげで、畑に畝を作ることもできず
おまけに腰も痛くなってきて作業は中止。
一度、プラグとキャブレターの清掃をしてみなければいけない。
単純なエンジンだから、全部ばらして灯油で個々の部品を洗い、
もう一度組み立てれば調子は戻ることと思う。
親父の子だから、車のエンジンをいじくるのは大好き。
この春には、快調な音をだして耕うん機が畑を耕していることと思う。