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ブログ-施設長の部屋

2019/1/10
認知症ケアのしんどさ!

認知症の人のケアって、行政がガイドラインを示すようなケアでは何もできないのです。

現実はもっと、もっと大変な世界です。

決して綺麗ごとでは済まされる世界ではないのです。

今日の夜のニュースでも四日市で認知症の夫を妻が殺そうとして

自宅に放火した報道がされていた。

夫は妻より7歳年上の寝たっきりの認知症。

認知症の人を抱える家族は大変だ!

夜、シッカリと寝かせてもらえない。

下手すりゃ昼間も活発に動き歩くから

家族とすればたまったものではない。

私の祖父が認知症となって、家の中は常に何だかんだと騒々しい毎日だった。

まだ私の祖父は性格が大人しかったので、暴れたり暴言を吐いたりすることはなかったが

いつも妙な不安を訴えていた。例えば、テレビの配線をみて蛇がいるとか、

部屋の隅に人がいるとか言ったことを訴え続けていた。

最終的に、その当時に設立したばかりの特別養護老人ホームに入所した。

入所後、まもなく嚥下が困難となり、食事もとれなくなり

その当時は胃瘻は一般的に行われる時代ではなかったので

自宅でターミナルを迎えるために、施設を退去した。

食事が自力で摂取できなくなると、衰弱するのは時間の問題で

それから間もなく祖父は自宅で息をひきとった。

子供たちが集まってきて、最期を見守る中で昇天した。

祖父は特養に世話になっている頃は

自分のベッドで静かに寝っころがって、いつもお札を数えるそぶりをしていたそうである。

寮母さんが祖父に、何をしてるの?と尋ねると

祖父は「お金を数えとる!」と答えていたそうだ。

こんな認知症の爺さんは、専門職に言わせれば軽いタイプと言われる。

もっとすごいのは、この爺さんの息子の一人。つまりは僕の叔父の場合は最悪のケースに

近いタイプだったようだ。実際に僕が見たときは、その叔父が亡くなる数年前が最後で

最近の状況は親戚筋からの情報でしかないが、

この叔父は介護職泣かせの高齢者だったようだ。

家族を含め介護者の言うことを効かない、自分勝手な行動、排泄のトラブル、

夜中に徘徊、勝手に救急車を呼ぶ、食事制限があるにもかかわらず不規則極まりなく

買い食いを無断で行う。深夜に大声でわめき散らす。

どこの介護施設も遠慮するタイプであったらしい。

おかげさまで地域が違うので、うちのグループホームには入居できなかったが

こんなのが入居したら、恐らく職員より先に僕がノイローゼになってしまう。

医師の診断では前頭側頭葉型認知症であり、その原因が交通事故による

高次脳機能障害だそうだ。これは、薬に助けてもらわないとケアの質だけでは

安定させることができないタイプである。

世の中の認知症高齢者の一部には、このような非常に厳しい症状が出現する人がいる。

それでも、そんな人でも人間である、人の父であり、母である。

今は人間らしい振る舞いはできなくなっているかもしれないが

それでも人間である。回復が望めないから生かしておく必要性が無いとは言えない!

夜勤を終えた職員が、時として帰りがけに

「昨夜はひどかったです!」と一言つぶやく時が、太陽の家でもある。

他人が他人を介護するからできると言います。

真剣に自分の親として見ていたら、とっくの昔に殺しているかもしれない。と

僕は思うことがある。

認知症、それは決して侮れない症状であり、私たちの専門職としてのプライドが無い限り

この仕事はできないのかもしれない。


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