本日の伊勢新聞の記事より一部抜粋した文面が以下のとおりである。
『今月の最終週までに届くワクチンは51箱で、接種できるのは2万5千人程度にとどまる。量が限られるため、クラスター(感染者集団)の発生が懸念される高齢者施設の入所者を優先する自治体が多い。 一方、東員町は施設入所者よりも先に一般高齢者の接種を19日に開始。同町健康長寿課の担当者は「町内の高齢者施設でクラスターの発生はなく、家庭内感染が中心のため一般高齢者を優先した」と説明する。』
高齢者施設の入居者を優先接種とする多くの自治体の中で、東員町は珍しく上記のような内容の接種を実施するという。
この件に関して言えば、施設入居の高齢者は、言ってみればウイルスと遭遇する機会の稀な空間に生活している人たちであり、
もちろん弱者であり、重症化しやすい基礎疾患も抱える人々でもある。
しかし、この空間にウイルスを持ち込むのは、我々介護に携わる者であり、その家族である。
感染経路を断つことが、感染症の拡大を阻止する三つの要素であり
入居者よりも、そこに関わる人々からの優先接種であるべきであると考える。
しかし、問題は、高齢者を取り巻く人々に優先的にワクチン接種できるほどの
ワクチン獲得ができないことが大きな問題である。
今月初旬にワクチン接種者数100万人を超え、今日の時点で120万人に接種を終えた。
一か月かかって20万人しか接種を終了できていない。
この方が、よっぽど猶予される問題である。