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ブログ-施設長の部屋

2019/11/15
ボケた父ちゃんを想う自分

僕の父親は認知症となり、太陽の家の一室に生活している。

三年ま(もうすぐ4年となるが)親父は伴侶を亡くし

その時を境にグループホームで暮らす身となった。

今では重度の認知症状で、毎日、傾眠状態が続いている。

今日は非常に珍しいと職員がいう程元気で、昼食後に顔を見に行った時には

すぐに目を開けて僕を認識した。

相変わらず意味不明の話題で、言葉も不明瞭ながら

久しぶりに息子の顔を見た感動をしきりに話そうとしているようだった。

父94歳、息子66歳。別の意味で老々介護の現場でもある(笑)

ほぼ一か月前くらいに、一時的に危篤状態に陥りかけ

医師の往診を受け、それなりに緊急的な処置を受けた。

在宅酸素も開始し、点滴も数日間継続して栄養剤を混ぜて投与してもらった。

その効果あって、初期の褥瘡も完治し、元気も取り戻してきた。

年齢も年齢だから僕としては父の「死」も覚悟した。

建前として順番にあの世に行かなければならない。

順番に逝くことが一番幸せなんだ!と分っていても

実際問題として、唯一残った自分の身内が逝ってしまうことに

少なからず抵抗がある。

抵抗と言うか、どこかで自分自身の支えとなっている父がいるわけで

この人の生存自体が、僕の心の重荷を支えてくれているような

そんな気持ちが、自分の中にある。

この人が逝ってしまうことで、全ての重荷を自分一人で背負わなけれならない

そんな状況に対する不安感が伴うのである。

この前のブログでも書いたように、僕は自分に課せられた壁や問題に背を向けることはない。

決して強靭な心をもっているわけでもなく、いたって普通の男としての自分も

どこかで父親の存在に甘えているところがある。


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